狼な彼と赤ずきん
「狼さん、この薬、飲んで」



私は言われるがままに、意識がもうろうとしている彼の口を開かせて薬を流し込んだ。


相当苦いのか、彼は顔をしかめてむせ込む。


しかし傷口はというと、薬と同じ緑色に光り始めたかと思えばすぐに塞がり、なんと出血も止まったのだ。



私は安堵に顔をほころばせた。



「狼さん、楽になった……?」



「ああ……不思議だ、全く痛くない」



彼の意識もはっきりし、ぐったりしていた体に力がわいてきたようだった。



「良かった……」



これで、すべての事件は解決した。


あと、残っているものは――。
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