狼な彼と赤ずきん
「ん、んぅ」


柔らかなベッドに押し倒されて、首筋に、頬に、額に、繰り返し落とされるキス。


もう何度もこういうことをしているはずなのに、毎回新しいドキドキに襲われて、とろけてしまいそうな自分がいる。


彼と二人でいられるならそれで十分だと、そう思わされてしまう。


でも、駄目だ。


今日こそは、愛してるという言葉を聞かないと。



「んっ、ふ、ぁ……狼さん、っ、私のこと、愛してる……?」



「そうじゃなかったらこんなことしねえよ」



「っ、じゃなくて、狼さん、言ってよ、愛してるって、言って……」



頑なに「愛してる」と言おうとしない狼と、涙目で懇願する私。
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