狼な彼と赤ずきん
森の小さな教会には、住人たちが集結していた。


厳かに式を執り行うのはフクロウ。


ドレスは兎が作ってくれた。



「汝、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」



フクロウの言葉に、私と狼は見つめ合い、そして微笑んだ。



「はい、誓います」



「それでは、誓いのキスを」



私の顔を覆っていたベールが捲られて、熱っぽく唇が重ねられた。



これで、永遠に狼と結ばれることになる。



湧き上がる歓声と拍手喝采の中、私は涙しながら、このどこまでも深い幸せを噛み締めていた――。
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