おためしシンデレラ
「ダメ、嫌や、汚い、わたし汚い・・・・・!」
譫言のように言う莉子の首筋の傷を見た三村が顔を顰めた。
「落ち着け!マメは汚くなんてない!」
裸の莉子を三村がきつく抱きしめ、落ち着かせるように大丈夫だ、大丈夫だと言い聞かせる。
「しゃちょ・・・・・わたし・・・・・わたし・・・・・」
シャワーにうたれながら泣きじゃくる莉子の額に、頬に、顎に、三村が唇をつけていく。
何も気に病む必要はないんだと労わるように
まるで愛しいと伝えるように
シャワーの中で抱き合う。
辛かった。
怖かった。
三村が帰ってきてくれなかったら自分はどうなっていたか、それを考えると莉子の身体の震えは止まらない。
カタカタと小刻みに揺れる身体を、長く筋肉質な腕に囲いこまれ、びしょ濡れの逞しい身体にすっぽりと包まれた。
「忘れろ、全部オレが上書きしてやる」
壊れ物でも扱うように素肌を撫でる手。
中田のときはただただ気持ち悪いだけだったのに、三村の手は心地良い。