おためしシンデレラ


「なんで痩せた?」

真っ直ぐに見つめてくる三村から目が逸らせない。

「・・・・・絶賛婚活中で・・・・・ちょっと痩せた方がええかなー・・・・・なんて」

「ドあほ」

むぅっと莉子が口を尖らせた。

「今晩、しこたま食わせてやる。好きな店予約しろ」

「残念ながら夜は安川工機の社長とお約束があるので無理ですね」

ちっと三村が舌打ちをする。

「ご心配かけて申し訳ありません、でもちゃんと考えてダイエットしてるので」

莉子が笑顔を見せると三村がギュッと莉子を抱き締めた。



莉子の息が止まる。



「・・・・・・・・・・あれ以来ちっともお前とゆっくり話せてない。言いたいことも聞きたいこともいっぱい有るのにな。近いうちに時間作るからそのつもりでいろ」


はい、と小さく返事をした莉子に満足したのか三村がやっと莉子を降ろした。


すみません、社長。
時間は作れないと思います。

今、彼と2人きりで色々話して、秘密にしておける自信がない。
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