おためしシンデレラ
日曜日の朝、恐らくはさっきのカノジョと一晩過ごした後だろうに、スッキリと贅肉のない身体にほどよくフィットするダークグレーのニットに黒いスリムパンツをさり気なく着こなし、サイドと襟足だけ短く切って、トップだけ長くした髪は適当に遊ばせて身形に一分の隙もない。
三村は修羅場の後でも無駄にイケメンだ・・・・・。
「おはようございます、社長。残念ながらプライベートなのでお答えできません」
「ああ?」
「それより早く呪われないためにお祓いでも行かれた方がよろしいのでは?」
「呪い?」
「いえ、非生産者になっては大変なので・・・・・」
莉子の頭がイキナリ大きな手に掴まれた。
「呪いで勃たなくなるほどメンタルは弱くないぞ」
ギリギリと力を入れられて微妙に頭が痛い。
呪いとメンタルは関係あるのかと突っ込みたいのをグッと我慢した。
とにかく常務が来る前にお引き取り願わなければーー!そんな莉子の努力を嘲笑うように常務の姿が見えた。