潮風とともに




「はぁーーー、着いちゃったね。
やっぱり沖縄とは空気が違うな。」


美穂が腕を伸ばしながら言った。

「ほんとだねー。
楽しかったなぁ。美穂、本当にありがとね。」


私たちはタクシー乗り場に向かった。




マンションの前で美穂と分かれ、部屋に帰ると
一気に寂しさが募った。



荷物を置いてソファーに座るとスマホを取り出す。


タップして電話をかけるとスマホを耳にあてた。



「もしもし、波瑠?今家についたよ。」


「おかえり。長旅お疲れ様。飛行機で眠れた??」


波瑠の優しい、声に涙が滲む


私はいつの間にこんなに涙もろくなったのだろう


「二人とも爆睡だったよ……
明日から仕事だから。。。」

「明日から仕事か。何時に出るの?」

「7時に家を出るよ。帰りは残業がなければ17:30までかな
。」

明日、部長に話にいかないと、、、


「わかった。俺は毎日8時から17時までだからね。
朝、電話していい?」


「うん。私が毎日モーニングコールする。7時前でいいでしょ?」


「うん。幸せな目覚めができるな。」


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