潮風とともに


「万里江っ、何とか言いなさい!」


お父さんに促されて、万里江は諦めたのか、

了承をした。


今まで一言も発言しなかった、支店長が、万里江に視線を向けて、

「小野くん、君の処分は追って連絡します。
それまで自宅謹慎です。」

そう言うと、立ち上がり会議室を出ていった。


「小野さん、これで書類は以上です。
何かありましたら連絡ください。」


兄が立ち上がりながら言い、こちらに深々と頭をさげて、ご両親は万里江を連れて扉へと歩みをすすめた。



扉が閉まると私はストンとまたソファーに座った。


「お疲れ様。あと少しだ。頑張れ」


兄に肩をポンポンと叩かれ、苦笑いを返した。


万里江、一度も謝らなかったな、、、



まぁまだ悪いことをしたって思っていないからなんだろうけど。



「重田さん、今回はこんな大変な騒ぎになってしまったから、僕の知るところになってしまったけど……
何て言うか、、、まだ君は若いのだから、、、
これから先、たくさんの出会いがあるはず。気を病まずにね。」

支店長がやさしく微笑みながら励ましてくれた。


支店長もまだ30代前半で2年前、私の2つ上の先輩と結婚された。
この職場は意外とオフィスラブというものがおおいのだろうな


< 123 / 236 >

この作品をシェア

pagetop