潮風とともに
「万里江っ、何とか言いなさい!」
お父さんに促されて、万里江は諦めたのか、
了承をした。
今まで一言も発言しなかった、支店長が、万里江に視線を向けて、
「小野くん、君の処分は追って連絡します。
それまで自宅謹慎です。」
そう言うと、立ち上がり会議室を出ていった。
「小野さん、これで書類は以上です。
何かありましたら連絡ください。」
兄が立ち上がりながら言い、こちらに深々と頭をさげて、ご両親は万里江を連れて扉へと歩みをすすめた。
扉が閉まると私はストンとまたソファーに座った。
「お疲れ様。あと少しだ。頑張れ」
兄に肩をポンポンと叩かれ、苦笑いを返した。
万里江、一度も謝らなかったな、、、
まぁまだ悪いことをしたって思っていないからなんだろうけど。
「重田さん、今回はこんな大変な騒ぎになってしまったから、僕の知るところになってしまったけど……
何て言うか、、、まだ君は若いのだから、、、
これから先、たくさんの出会いがあるはず。気を病まずにね。」
支店長がやさしく微笑みながら励ましてくれた。
支店長もまだ30代前半で2年前、私の2つ上の先輩と結婚された。
この職場は意外とオフィスラブというものがおおいのだろうな