潮風とともに
「ありがとうございます。
仕事、しっかり頑張ります!!」
私が笑顔で答えると、微笑んで頷いてくれた。
「君の仕事ぶりは、部長からもお客さまからも好評価だからね。期待してるよ?」
そう言うと、支店長は立ち上がり手をあげると会議室を後にした。
「さて、瑠碧。おまえ、沖縄で何かあったろう。
俺を騙せるとおもうなよ。
お前のその色気が駄々漏れな感じはなんなんだ。」
兄は窓を背にして、腕を胸の前で組んで偉そうに立っている。
おいおいおい。
何でそんなことまで分かるのよ……
我が兄ながらシスコン具合がひどい。
「そんなことないよ。ただ旅行を楽しんだだけ。」
私は素っ気なくいう。
「いーーーや!絶対そんなことはない。おまえ、行く前と全然顔が違う。」
私は深く溜め息をつくと、
「わかったわかった。
また今度ね話する。今日は忙しいのにありがとう。
また夜お土産持ってくよ。」
私はそう言うと足早に会議室を出た。
「おいっ!まてっ!」
兄が呼び止める声が聞こえていたけど、気にせずフロアーに足をむけた。