潮風とともに

「ありがとうございます。
仕事、しっかり頑張ります!!」


私が笑顔で答えると、微笑んで頷いてくれた。


「君の仕事ぶりは、部長からもお客さまからも好評価だからね。期待してるよ?」


そう言うと、支店長は立ち上がり手をあげると会議室を後にした。




「さて、瑠碧。おまえ、沖縄で何かあったろう。
俺を騙せるとおもうなよ。


お前のその色気が駄々漏れな感じはなんなんだ。」

兄は窓を背にして、腕を胸の前で組んで偉そうに立っている。



おいおいおい。


何でそんなことまで分かるのよ……


我が兄ながらシスコン具合がひどい。



「そんなことないよ。ただ旅行を楽しんだだけ。」

私は素っ気なくいう。


「いーーーや!絶対そんなことはない。おまえ、行く前と全然顔が違う。」




私は深く溜め息をつくと、


「わかったわかった。 
また今度ね話する。今日は忙しいのにありがとう。

また夜お土産持ってくよ。」


私はそう言うと足早に会議室を出た。




「おいっ!まてっ!」


兄が呼び止める声が聞こえていたけど、気にせずフロアーに足をむけた。
< 124 / 236 >

この作品をシェア

pagetop