潮風とともに


実家に着くと、両親とまさかの兄まで揃っていた。


……やっぱり、、、


私は小さくため息を着くと、リビングに進んだ。

玄関で迎えてくれたお母さんは、波瑠を見てキャーキャーイケメンだなんだと騒ぎながらリビングに入っていった。



「瑠碧、おかえり。」

お父さんが、読んでいた新聞を畳ながらこちらを見ていった。


「まぁ、そんなとこに立ってないで、こっちに座ったら?


お母さんが、コーヒーを乗せたお盆を持ってキッチンから出てきて言った。


私は波瑠をソファーに座るように促して隣に、腰を下ろした。


「っあの、赤嶺波瑠といいます。瑠碧さんとお付きあいさせてもらっていて、今日は、結婚を前提にお付きあいをさせてもらいたくて、お願いに参りました。」


波瑠が、膝の上に置いた手をギュッと握りしめた。


お母さんはコーヒーをおきながら、あらーまぁーと訳の分からない声を出し、

リビングのテーブルの方では兄がコーヒーを溢して早苗さんに呆れられていた。


お父さんをチラッと見ると、固まっててぽかんとしていたけれど、気をとり直したのか、ハッとしてから微笑んで波瑠を見つめた。


「そうか。わざわざ沖縄から来てくれると聞いていたから覚悟は出来ていたんだけど、、、結婚の挨拶ではなかったんだね……っははは!」


笑うお父さんを今度は私と波瑠が、唖然としたまま見つめた。


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