潮風とともに


USJでも二人で手を繋いで歩き回り、波瑠にとっては初めて見るものばかりで、楽しそうにしている横顔がすごく可愛かった。




1日はあっという間。



楽しい時間もあっという間。



また離ればなれになる時がくる。



USJから帰って、朝まで二人で抱き合った。
また一ヶ月後に沖縄で会う約束をして……



伊丹空港で、時間ギリギリまで二人でソファーに座る

無言の時間が切なくなる



会える前は今か今かと思うのに、



離れなくちゃいけないときは淋しくて、苦しくて
何も言葉が出てこない。



またすぐに会えるのも分かってるけど


それでもこの距離がもどかしい。




私は流れそうな涙を堪えるのに唇を噛み締めた。



「瑠碧、もういかないと。来月待ってるから。」

波瑠はそう言うと頭をポンポンと優しく叩いた。



私は声にならなくて、頷く。


そんな私を見て、ッフと笑うと

波瑠は私を抱き締めて、そっとキスをくれた。




小さい声だけど、私にはハッキリ聞こえたよ。


「瑠碧、愛してる」


そう言って、波瑠は振り返らずにゲートを潜っていった。



波瑠の姿が見えなくなるまで、その場を動けずにいたけど、
スマホがメールを着信した音が聞こえて、スマホを見た。




「っはる…………!」



―瑠碧、泣くな。いつまでも心は傍にいる―



波瑠、大好きっっっ。
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