潮風とともに
それから一ヶ月。私は仕事に精をだした。
引き継ぎもしながら、
担当の披露宴の準備をすすめ、
披露宴当日には感動で涙を流すこともあった。
会えなくても、心が繋がってる。
私の思いは波瑠のもとにあるから。
そう思いながら一ヶ月を過ごし、彩花さんに無理を言って、また三連休を貰って沖縄に来ていた。
空港まで迎えに来てくれた波瑠の車に乗り、
さっそく、波瑠の実家に訪れていた。
あまりの緊張に手が震える。
その手を波瑠が、そっと握りしめてくれる
「瑠碧、大丈夫。俺がついてるだろう?」
波瑠の優しい笑顔に心が癒えていく。
この甘い笑顔が好き。
「波瑠、波瑠もこんな気持ちだったんだね……
今日の私、大丈夫??おかしくない?」
波瑠はフッと笑うと、握っていた手を頭にポンポンっと置いて髪を撫でた
「瑠碧はいつも可愛い。どこも可笑しくなんてないよ。」
っもう!そうじゃなくてっっ、、、
でも、まぁいっか。
そんな甘い雰囲気のなか、あっという間に波瑠の実家に到着した。
沖縄らしい平屋で、門にはシーサーがいる。
もう11月なのに、まだ暑いからか、縁側の窓は全て開け放たれている。
「ただいまーーー。」
波瑠が言いながら玄関を開けると、
奥からバタバタと走りよる音が聞こえた。