潮風とともに



それから一ヶ月。私は仕事に精をだした。
引き継ぎもしながら、

担当の披露宴の準備をすすめ、

披露宴当日には感動で涙を流すこともあった。




会えなくても、心が繋がってる。



私の思いは波瑠のもとにあるから。




そう思いながら一ヶ月を過ごし、彩花さんに無理を言って、また三連休を貰って沖縄に来ていた。




空港まで迎えに来てくれた波瑠の車に乗り、
さっそく、波瑠の実家に訪れていた。



あまりの緊張に手が震える。


その手を波瑠が、そっと握りしめてくれる



「瑠碧、大丈夫。俺がついてるだろう?」


波瑠の優しい笑顔に心が癒えていく。


この甘い笑顔が好き。



「波瑠、波瑠もこんな気持ちだったんだね……
今日の私、大丈夫??おかしくない?」


波瑠はフッと笑うと、握っていた手を頭にポンポンっと置いて髪を撫でた


「瑠碧はいつも可愛い。どこも可笑しくなんてないよ。」


っもう!そうじゃなくてっっ、、、



でも、まぁいっか。



そんな甘い雰囲気のなか、あっという間に波瑠の実家に到着した。


沖縄らしい平屋で、門にはシーサーがいる。


もう11月なのに、まだ暑いからか、縁側の窓は全て開け放たれている。



「ただいまーーー。」

波瑠が言いながら玄関を開けると、

奥からバタバタと走りよる音が聞こえた。
< 173 / 236 >

この作品をシェア

pagetop