潮風とともに


「もう瑠碧!そんくらいにしときよ?赤嶺さん酔っぱらったわけとちゃうから!もう、ほんまこの子は……」

そう言うと運ばれてきたウーロン茶を美穂が飲んだ。


ん?じゃあ何でなんやろ。

気になりつつ、ちらっと赤嶺さんを見るともう普通の顔をして食べ始めていて酔っぱらってはいないことが分かった。


三時間ほどして、お腹がいっぱいになったところで次に行こうかと弘人さんの提案で店をでた。


「弘人さん、ご馳走さまです。」

美穂がお礼を言ったので慌てて私もお礼を言った。


「いえいえ。誘ったのは俺だからさ。
次どうする?近くにバーもあるし、カラオケもあるけど。」

皆の意見がバーだったので、弘人さんが呼んだタクシーに乗り込んだ。

ふと車は?と思った私は弘人さんに尋ねると、ヤスくんがホテルの近くに住んでいて乗って帰って来てくれるから大丈夫ということだった。


バーでも美穂と弘人さんは盛り上がり、
私と赤嶺さんは一言二言話に入ることはあるものの、ダーツを眺めたりしてゆっくりとした時間を過ごした。


話はしなくても、不思議と苦痛じゃないことに気がついて、私は何故か心が温かくなった。


私は確かに癒されてる。



ただただ楽しくて、こんな日々が続けばいいのにと切に願った。
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