潮風とともに
思わず身体の芯がジンと痺れるようになって恥ずかしくて真っ赤になるのが自分でも分かった。
赤嶺さんに支えられながら投げると、見事に真ん中にささった。
「すごい!私でも真ん中にささったよ!!!」
嬉しくて思わず距離を考えずに振り替えると
思ったより近くにあった赤嶺さんの顔にドキリとしたものの、
唇に感じる温かな人の温もりにもっとドキリとした。
それが赤嶺さんの唇だと気がついた時には、驚いて固まってしまった赤嶺さんの目がだんだんと見開かれるのが分かり、慌てて体を離した。
「ご、ごめんなさい!!!」
「い、いや、大丈夫。俺もごめん。」
顔を真っ赤にさせた赤嶺さんが後頭部を掻きながら謝ってきた。
「さっきみたいに投げればいい。」
そう早口で言うと、赤嶺さんは席に戻って泡盛を一気に飲み干した。
話に夢中になっている二人は、さっきの事を見ていなかったのが幸い。
もし見られていたら、間違いなく弄られていたに違いない。
赤嶺さんはそのまま席に座ってしまったので、私も後を追って座った。