潮風とともに

彩花さんはそう言うと電話を切った。


私もスマホを耳から離すと、三人が心配気にこちらを気にしていたので、フッと小さく息を吐いた。


「ミキちゃん運転中だから、ランチしながら話すよ。
気になるよね……」


私が苦笑いをすると、

「当たり前やろ!あんたのあんな冷たい声、うち7年一緒におって初めて聞いたって。」


そりゃそうだ。

私は基本、そんなに怒りを露にはしない。



でも、あの子のあのバカにしたような態度が頭に来た



「もう、免税店に着くんで、その前にそこのカフェにはいりましょう。あそこ安いのにボリュームあって美味しいんですよ!」

ミキちゃんがそう言うと駐車場に入っていった。


車を降りて店内に入ると、沖縄らしい南国的な雰囲気が漂っていた。


お奨めのランチプレートとデザートまで注文して、待っている間に先程の事を話すことにした。


ミキちゃんやゆかりさんは私の数日前の事を知らない。


ミキちゃんは波瑠の妹だし、話す事に戸惑いも感じたけど、
いつか分かることだと思ったし、
波瑠にも話さないといけない事だと思ったから、
覚悟を決めて話し出した。
< 90 / 236 >

この作品をシェア

pagetop