雪の都 -ゆきのくに-
次の日。大雪はやんだ。

少女は雪の中 一人で雪だるまをつくった。

「ユズミー もう遅いから 帰ってきなさい。」

遠くから少女を呼ぶ声が聞こえた。

夢中になっていた少女は 辺りを見回して気がついた。

もう太陽が空を赤く染めて、山の間に隠れようとしている頃だということを。。。


「今帰る!雪だるまさん また明日ね。」


ドタドタと深い雪の上をぎこちなく走って家の中に消えていった。
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