雪の都 -ゆきのくに-
次の日の早朝。


少女は朝早く目を覚ました。

昨日つくった雪だるまが気になって仕方が無いのだ。

窓から外をのぞくと、そこには雪だるまではなく 毛むくじゃらの男が座っている?!

しかも、よく見ると 少女の雪だるまを食べているのだ!



でも 不思議と怖いという気はしなかった。

「おじさんだれ?」

少女はただ純粋に心にあった不思議な気持ちを言葉にした。


ゾゾゾ・・・・・。


その大きな毛むくじゃらな男は少女の視線に気がつき 

ゆっくりと少女を見た。

そして 驚いたかのように 逃げていった。


 「ん・・・?」


少女は 「なんなんだ」 と言わんばかりの顔で

雪だるまの残骸を見つめた。
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