拗らせ女子に 王子様の口づけを


右の視界に黒い影が見えたと思ったら、あっという間に携帯が取られた。


「もしもし?久しぶりだね、みのりちゃん」


携帯を奏輔に取られ、みのりに話しかけている。慌てて取り替えそうとするも、がしっと両腕を環と瑞希に押さえられ、身動きが取れない。

なんなんだこの連携プレーは!

「奏ちゃん!奏ちゃん!ちょっと、、、ダメだって。ちょっと、三矢、助けてよ!」


仏頂面で黙々と酒を飲んでる三矢に懇願する。


「なんでだよ。呼んだら良いじゃんみのりちゃん。んで、面接受けてやるよ」


だから、何の面接なの!


「高宮さーーーん」




半泣きでずっと静観していた高宮さんに顔を向けると、


「うわっ。その顔やばいね。でも、うちの女性陣に歯向かう勇気は無いんだよ。ごめんね、早川さん」


そんなぁーーーー。
しかもヤバイなんて酷いっ。
べそべそ涙が出てきた。

酔っぱらいの達の悪さになすすべもなく、

「じゃあ、後で」

と、奏ちゃんがすでに通話の終わった携帯を返してきた。


「30分くらいで来れるみたいだよ」


……………………まぁ、、、そうなりますよね。
がっくりと頭を垂れた。









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