私って、男運がないと思うんです

日本に着いてすぐ、彼女に電話をした。

どうやら飲み会の最中だったようで、電話越しに喧騒が伝わってくる。

家に来るかと誘うと、ちょっと口ごもっていたが、俺が家に着いてからそんな時間を空けずに彼女はやってきた。

クライアントとの新年会だったらしく、1次会だけで帰すのに苦労したと言いながら

「おかえりなさい」

俺の顔を見て笑みを浮かべる彼女に、たまらなく胸を締め付けられた。


この子を
この表情を独り占めしたい―――


そう思いながら、深く口づけた。




< 170 / 202 >

この作品をシェア

pagetop