イケメン貴公子のとろけるキス
「イタリアの男の人って、みんなルカみたいに優しいの?」
「僕、優しい?」
不思議とでも言いたげな顔だった。
ルカが優しくなかったら、私の知っている男の人はみんな鬼になってしまう。
うんとうなずく私に、ルカはやっぱり首を捻った。
「人それぞれなんじゃないかな。僕は自分のことをそんなに優しいとは思わないけど、優しい人はもちろんいるよ」
確かに、言われてみればそうだ。
日本人だって十人十色。
「そうか」
突然ルカが大きくうなずいた。
「何?」
「僕が日本女性に対して持っているイメージのように、ミナにもイタリア人の男性に対するイメージっていうのがあるんだね。でも、小夜とミナとじゃ、全然タイプも違うし」
「小夜さんって、ルカの目にはどう映るの?」
身近な人の登場で、一気に話が盛り上がる。
共通の知人がいることで、ルカと私の距離が縮まった気持ちにさせられる。