絶叫脱出ゲーム③～クラスカースト～

新ルール

どうにか掃除を終えて、少しだけ昼食を取った。


みんな出された水で体についた山岡君の血を拭いている。


「もう昼なんだね」


彩美が、ハンカチを濡らして体を拭きながらそう言った。


「そうだね」


今日は掃除だけで随分と時間がたってしまった。


休憩しているような時間も、もうないだろう。


そんな中、酒本君が大あくびをしながら戻ってきて公恵に文句を言われていた。


今の状況で酒本君とバトルするような事になったら、やられてしまう。


次で呼ばれない事を願うしかない。


「何人死ねばいいんだろう……」


彩美が疲れた口調でそう言った。


「彩美……」


「もう、やだよ……」


彩美はそう言い、膝をかかえてうずくまったのだった。