イマカレモトカレ 永遠の愛は?
イマカレとの完全消滅


「いまから行くから」
と和典さんから連絡が来たのは
貴弘と車で朝を迎えてから2日後の事。


このまま付き合おうと言われても
絶対断る!


そう思って来るのを待った。


【ピンポーン】


チャイムを鳴らしながら
勝手に入ってくるのはいつもの事。


「久しぶり」


うん久しぶりかもしれない
週に2回は会っていたのに
1週間くらい会ってないかな?


「手短に話すよ
乃愛のことが好きになったのは本当の話で」


奥さんと別れてあたしと結婚しようとした
離婚届けをあたしに破られても
絶対別れる!と区役所にまた紙を
貰いに行ったらしい。


また同じように書いて
自分の気持ちは変わらないと
あたしに「お前しかしない」
と言いに来るはずだったあの日
子供が保育園の遊具から落ちて
怪我をしたそうだ。


看病してる時に
子供が「パパは出て行くの?
僕とママの事は嫌いになったの?」
と突然聞かれてやるせない気持ちになったそうだ。


最終的には
「パパ出て行かないでよ
ずっと僕のパパでいてよ」
と言われて気づかされたそうで・・・。


「乃愛には申し訳ない
振り回したみたいでごめん」


「いいよ
あたしももう和典さんとは
別れようと思ってたし」


「嫌になった?」


「家庭を壊す気はないから」


「じゃないよな?」



和典さんの問いかけに
少しドキッとした。




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