イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「オレのこと本気で好きなら
妻が居ても奪ってでも一緒に
なりたいと思うのが普通だよな」


「・・・・・・」


返答に困る。


「好きだった
好きだったけど・・・」


「けど?」


「好きだったよ?」


「好きだった?過去形ね」


「・・・・・・」


「ごめん!悪い悪い!
好きな人が出来たんだろ?
よくご飯食べに行く業者とか?」


「えっ?」


「最近乃愛は変だったから
上の空だったし
色々考え事をしてるみたいだったし」


「そーじゃないよ
考え事してたのは・・・」


奥さんからの嫌がらせ・・・
でも言ったら二人が喧嘩になっても困る。


「ヤキモチ妬いてひどいこともした
それだけ好きだったんだ
でも自分の感情も大切だけど
守らないといけないものが
あると気づいたから」


「だね」


「その人とどう?
上手くいきそう?
あっ!心配要らないか
もう?付き合ってるとか?」


「申し訳ないんだけど
和典さんの予想全部外れだから」


「ほんとに?」


「うん」


余計なことはいいたくないから
そう言うことにした。


「で ここの鍵返すね」


鍵をテーブルに置いた。


「あ・・・
うちのが謝って欲しいと言ってた
勝手にオレの携帯から乃愛の番号を調べて
いたずら電話してたんだってな」


「ああ・・・うん
めっちゃ怖かった」


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