イマカレモトカレ 永遠の愛は?


***その②
貴弘の両親に報告***


まずはあたしの両親に報告すると
1歩も引かない貴弘の立場も考えて
先にあたしの家へと二人で出向いた。


うちの両親は貴弘に対して
申し訳ない申し訳ないと
ペコペコと頭を下げるばかりで
『どーぞどーぞ
貴弘くんに任せます』と
言うことだった。


問題は貴弘の両親
貴弘は心配しなくても大丈夫だよ
と言ってくれて心強かった。


貴弘の家を訪ねるのは
5年ぶり。


中へ入ると貴弘の両親が
座っていた。


「前もって話してたように
オレはこの乃愛と結婚するから」
貴弘が両親に報告。


続いてあたしも
「よろしくお願いします」
と頭を下げた。


「お前は本当にいいのか?
5年前のことはもう水に流せるのか?」


5年前・・・
それはあたしの親に反対されたことを
貴弘のお父さんは言っている。


「いまさらそれは出さないで!
終わったことだから」


「私の意見を言っていいかしら?
私はどーぞどーぞと簡単に言うわけには
いかないと思ったのよね」


「お袋!そんなこと
今さら 言うこと無いだろ!」


お母さんはやっぱり反対なんだと
そう言うことがはっきりわかった。


「なんでもお金で
解決しようとする親の子よ?
私としてはね
あの子 えっと前に連れてきた
何て言う名前だったかしら?
あの子みたいな普通の家で
育った子の方がいいと思う
けれど・・・」


「おふくろ!!!
言っていいことと悪いことがある!
そんな事を言うお袋はどーなんだ?
いい加減にしろよ!」


親子喧嘩に発展する勢いだ。






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