イマカレモトカレ 永遠の愛は?


懐かしい・・・
こんな人が今や立派な社会人
そして・・・立派な父親・・・。


あたしにとって忘れられない思い出
青春の一ページ。


あのまま別れていなかったら
今はどうなってるのだろう。


「乃愛 オレンジ食べる?」


母がご丁寧にお皿に盛りつけて部屋へと持ってきた。


「父さん残念がるわぁ~
乃愛が帰ってきたら
一緒に酒でも飲みたいって
言ってたのにね」


「あれさっき居なかったっけ?」


「出て行ったわよ
学会の会合で京都に出かけたわ」


「いつ帰るの?」


「あさって」


「そう・・・またあたしが
帰って来るよそのうちね」


一人娘のあたしは 両親に
厳しいながら 時には優しく
大切にされた来た。


高校生のときはよく怒られた
夜中にこっそり出て行って
朝方帰るとそれがバレていて
玄関に仁王立ちの父。


「どこの誰と出てたんだ!!!
あいつか?不良の彼か?」


当たってるけど認めない
認めたらもう出れなくなるし
交際も反対されるから。


「恭子がね 相談があるから
来てっていうから家に行ってた」
(恭子は中学時代からの友人で
ご近所さま)


「ホントか?」


嘘だけどもう口裏工作はしていた。


「も!!!嘘だと思うなら電話してみてよ!ほら!」


とあたしの携帯を差し出した。


まんまと騙されたいうの父


そんなこともあったなと笑える。


< 52 / 187 >

この作品をシェア

pagetop