イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「ごめん・・・結婚してた」


和典さんの口から出たのは
結婚してた・・・だった。


「はぁ?結婚しててあの時現れたの?
そんな人を親たちは紹介しないでしょ
なんで?」


「実は・・・兄貴に乃愛との話が来ていて
兄は全くその気がなくて 断ると言ったら
紹介した人に悪いから1度だけ会うだけ
会って欲しいと兄貴が
しつこく頼まれてたんだ」


と話始めた和典さん。


たまたまその話を聞いて
暇潰しに代わりに行って
断ってきてやるわとあの日来たのが
和典さんだった。


今思えば・・・親に言われてた名前
携帯番号と瀬戸さんと言う名前だけで
したの名前までは聞いてなかった。


丸福証券で会った人が
本当の紹介の相手。


だからあたしを見ても
素知らぬ顔だったんだ
でもよく似た兄弟だ・・・。


1度だけ行ったマンションも
あの人そうお兄さんのものだって。


「お兄さんが海外勤務から一時帰宅?
よくもそんな嘘がつけたよね」


「そう言うしかなかったんだよ」


「和典さんは騙されてるあたしを
面白がってたんだ
わかったからもう帰って!
話もしたくない
顔もみたくない」


「面白がってなんかないよ!」


「じゃあなに?
もういいから 帰って!」


「待って!話はここから
ここからを言いたくて今日は来たんだ」


「わかったから
もういいから」


「わかってない!聞けよ!」


和典さんの口調は荒くなった。


「そんな怒ることないでしょ!」


「一目惚れなんだ」


「はぁ?奥さんと子供がいる人に
言われたくないわ!」


「マジ 一目惚れとか人が言ってるのを
そんなわけないだろって思ってたけど
実際あるんだよ」


「意味わからない」


「乃愛が他の男と居るのを見たら
カッとなって居てもたっても居られなく
なって自分のもの自分だけのものに
したくて 嫌なこともした
でもそれだけ好きなんだ」



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