オフィスの野獣と巻き込まれOL
「美帆、この領収書は接待費じゃない。目上は消耗品費だ。
君が言う通りだと。バーやクラブで事務用品とか備品が調達できるわけがない」

「無理よねえ」亜美もうなずく。

「分かった。その件については堀川課長に相談してみる」

山科君がコピーを私の手から奪おうとする。

「や、や、それは、止めた方がいいと思うな。タイミング悪いよ。それは、すごく不味い」言うだけ無駄だ。

課長は、すでに知ってるもの。

私は、山科君から領収書のコピーを取り返した。

それを貰うために、私がどんだけ犠牲を払ったと思うのよ。


「どうして?」山科君、
きょとんとして私のこと見てる。

「それは、どうしても、まずいから」

「何が不味いんだ?
いったい、どういうこと?

はっきり言ってもらわないと。俺も結構、まずいところまで来てるよね?」

「えっと、私は……
山科君を巻き込みたくないので……」

「どう考えても、すでに巻き込まれてるだろう?」

「ごめんなさい。私の責任で……」

「もう、美帆にどうにかできる問題じゃない。だろう?
俺、仕事してて、ずっとおかしいと思ってきたんだ。

こんな無茶苦茶な領収書が落ちたり、
上役の言いつけで、いきなり訳の分かんない処理がされてたり。
堀川さんが来るまで本当にひどかったんだ」

「へえ、キモって、そういう事で頑張ってんだ」

「美帆、そんでさあ、その堀川課長には、どこまで話したの?」

「えっと……実は」

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