オフィスの野獣と巻き込まれOL

二人とも、仕事に夢中になってしまってる。

お昼の時間になっても、どちらも仕事を止めようとしない。

この二人、チャイムの音が聞こえないのかしら。

「あの……お昼でも買って来ましょうか?」少々、大きい声を出した。

二人が同時に顔を上げる。

「えっと……」

山科君が堀川課長の顔を見て、どうしますかって尋ねた。

「気分転換に外に出るか……」

堀川課長が腕を伸ばしながら言う。

「えっと、私は一人で留守番してます。
お弁当持って来たので」

「あ、っそう」

奢りなら行くけど?

課長は、あっさり引き下がった。

外に食べに行くなら、前もって伝えて欲しいな。

堀川課長は、上着を羽織ると言った。

「じゃあ、留守番よろしくな。あっ、会議室の鍵は、掛けたままにしとけよ」

「はい」

鍵は掛けたままにしろ?

何だ、それ。

二人は、楽しそうに連れ立って出て行った。

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