オフィスの野獣と巻き込まれOL
なんて部署だろう。

ここで、やっていけるのかな。

あの二人のやってることが、まるで分らない。

散らばったファイルを元に戻して、歪んだ机を整え、椅子を元に戻す。

正直言って、私のできる事ってほとんどない。

そのうち、必要ないって言われるかも知れない。

頑張ろうと思っても、自分にできる事がないって、悲しい。

まるで仕事ができなかったみたいに、思われるのはしゃくだ。

二人が忙しそうにしてるのに、のんびり資料整理だけしてるのも心苦しい。


そんなことを考えて、片づけをしていると、会議室のドアが開いた。

しまった。

鍵を閉めろと言われてたのに。閉めるのを忘れてた。

「君は?」

ずんぐりした小太りの、50歳ぐらいのおじさんが無遠慮に部屋に入って来た。

「今日から、ここに配属になりました、成田と申します」

間違いなく自分より上の立場だろうから、私は、丁寧に頭を下げる。

「配属って、ここに?」

小太りのおっさんは、まるで不審者を見つけた様に上から目線で言う。

おっさんは、さらに嫌みったらしい顔をこっちに向け、ここは会議室だよって言う。

言いたいことは、分かった。

ここで仕事をするなと言いたいのだ。

でも、それは、私の一存では決められない。
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