オフィスの野獣と巻き込まれOL

「どう思う、山科?」

どう思うの内容が、さっきよりより複雑化して理解不能になっている。

1日でこれだ。先が思いやられる。

どう考えても、二人で食事を取りながら、議論を進めてるようだった。

手元のメモではらちが明かなくなった。

堀川課長は、どこからか用意した、ホワイトボードに向かって議論を始めた。

「もちろん、一時的にはキャッシュフローがマイナスになることもある。どういう時か分かるか?」

「資金が回収できていない時。
例えば、代金の回収が遅くなる時」

「ああ、その通りだ。じゃあ、うちの場合何が原因だと思う?」

「えっと……」

「代金の回収が遅れると言っても、せいぜい3か月だろう?
それが、数か月もそのままになってるのは、はっきり言って問題だ。探ればきっと何かある」

どうしてそうなるのか、堀川課長がホワイトボードに向かって、細かく説明する。

「それなら、この数字のどこに隠れてるんです?証拠を見つけなければ、所詮絵空事です」

「分かってる」
堀川課長が腕を組んで、考え込む。

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