オフィスの野獣と巻き込まれOL


キモ川は、私の願いが聞こえてないのか

最高の料理にもそれほど感動することはなく、淡々と食事を終えて、最後のコーヒーをゆっくりと口に運んでいる。

目の前にいる私の存在は、見えてない。


これなら、高級フレンチなんて一緒に食べる意味がないのに。

駅前の1000円の定食でもいいじゃないのと思うくらい、反応がない。

食べさせ甲斐のない男。


お酒をもっとたくさん飲ませば、この人変わるんだろうか?

変わって、打ち解けてくれるのかな?

望みは薄い気がして来た。

だったら、もう帰っていいよね?

相手から断られたら、仕方ないもの。



「それなら、上のバーに行こう。

お酒の種類も豊富だし。エレベーターに乗ればすぐだ」


「へ?」


驚いたことに、彼の方から言い出した。

「い、行くんですか?バーに」

「いけませんか?」

「いえ……」トホホギス

「さあ、行きましょう」

「はい」私は返事をしたものの。

これで帰れると思った私は、結構がっくり来ていた。
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