オフィスの野獣と巻き込まれOL
私は、車内販売を追いかけて、新幹線の車内でお弁当を買い求める。
調達したお弁当を味わう間もなく胃袋に入れ、今日のスケジュールに抜けがないか資料を再確認する。
男性二人は、既に食事を終えていた。
言われてだけど。
本当に雑用係だ。
私は、彼らの仕事を邪魔しないように、音を立てず2人分のゴミも片付ける。
新幹線に乗ってから、二人ともパソコンの画面をにらんだまま目を離そうとしない。
課長も山科君も、どこに問題があるのか確信してるわけじゃなく、こうじゃないかっていう推測の下で作業を進めている。
確信を持っている訳ではないらしい。
ということは、
成果がでない可能性だってある。
制度上、悪いことをしたと言いだした方が、まずは、証拠である数字で示さなくてはいけない。
数字で示すって簡単に言うけど。
証明するのは簡単ではない。
もしかして、二人とも、相当のギャンブルをしているのではないか?
そばで見ていると、そういう気がしていた。
『買収した工場が、機能しているか』
『買い取った金額が妥当なのか?』
常に、そう問いかけながら、集めた資料を検討してる。
「数字的には、悪くはない。でも、この設備があるのに。おかしいですよ。
どう考えても、生産性が低すぎます。
工場のキャパの割に、製品を作る能力が低い。何でだろう」
山科君がペットボトルのお茶を飲みながら、課長に質問してる。