オフィスの野獣と巻き込まれOL


山科君から聞いた話に驚かされた。

私も、会社の経営状態が万全じゃないっていう事を知っている。

どうしてそうなったのか、私にもわかるように、簡単にかみ砕いて教えてくれた。

山科君の話を聞いて、私は言った。

どっちの味方に付けばいいのか、迷う部分もあったが、義彦君の言い分は、重役たちの利益に沿った意見だ。

堀川課長のは、そうではない。

今は、自分の意見ではっきり言うことが出来る。

『私も、堀川課長が会社を健全な状態に戻そうとしてると思ってる。

そのことに賛成。だから、山科君にも頑張って欲しい』

『そうか……』
山科君、理解を得て嬉しそうに言った。

『工場に見学に行くんだって、現地の社員から情報をもらったのよ』

亜美が言った。

『ん?どういうこと?』私は、初めて聞いたと亜美に打ち明けた。

『総務あてにメールが来てたの。
どうも作業上の不可解な事があるって。

経理に聞いても、回答が返って来ないからご迷惑でしょうけど。

総務にも同じ文面を送りますって、メモ書きがしてあって。
送って来たのは、工場の経理担当さんだった』

亜美は、私のためにコピーを持ってきてくれた。

< 162 / 349 >

この作品をシェア

pagetop