オフィスの野獣と巻き込まれOL
「どうぞ、お入りください」
橋本さんに続いて倉庫に入ると、またもや大きな問題にぶつかった。
「うわっ……」
「何これ……」
三人とも、倉庫の天井を見上げる。
部品の入った段ボールがうず高く積み上げられ、私たちの目の前に山のようにそびえていた。
「これって……」
「ええ」橋本さんが申し訳なさそうに答える。
「いつから、ここにあるんだ?」
課長が段ボールに近づいて尋ねる。
課長も山科君も声をなくしていた。
「段ボールのパッケージ。ちょっと古くありませんか?
箱自体、埃かぶってるし。箱も痛んでる……」
山科君も課長の後に続いて、段ボールの山に近づいて言う。
あんなボロ工場で作ったにしては、数が多すぎる。
そのくらい私にもわかった。
ちまちま製品を作っていたら、恐ろしい時間がかかるだろう。
「この工場を買ったときからです」
橋本さんがもうし訳なさそうに言う。