オフィスの野獣と巻き込まれOL
「大丈夫か?」

と彼に声をかけられるころには、べろべろになった正体不明の酔っ払いになっていた。

心配されてるって事は……

酔っているのは、どうやら私の方らしい。

「面目ない、すんません」私は、頭に手を当てて、キモに敬礼をするジェスチャーをした。

自分の方が先に潰れるなんて、ほんと記憶にないんだけど。

どういうこと?

この男、相当酒に強い?

彼の方は悔しいことに、見たところ入って来た時と変わりない。

涼しい顔して、夜景なんか眺めてた。


顔色にもでてない。悔しいくらいいつも通りじゃん。

それなのに。私と来たら。

左右にぐらんと揺れて、地面がどこにあるのか分からなくなった。

「大丈夫か?」

キモがさっと手を伸ばした。

椅子から落ちそうになった私の体を支えてくれていた。

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