オフィスの野獣と巻き込まれOL
「この会計士ってどの程度、関与してると思われますか?」山科君が課長に尋ねる。
「話を聞いてみないと分からない。
けど、不正は一回だけじゃない。工場を買収してから継続的に行われてる。
そんなリスクを背負って不正にまで加担してる可能性は低いと思う。
発覚した時のリスクが大きい」
「それで協力してくれるでしょうか?」山科君が尋ねた。
「ああ、多分ね。向こうには監督責任がある。
協力してもらわなければ、職務怠慢でこっちから訴える」
私は、朝食を取りに行くために席を立った。
熱心に話し込んでいる二人に言う。
「役に立たなくて、申し訳ないわ。今日は、私だけオフみたい」
課長がようやく顔を上げた。
「ゆっくり楽しんでおいで」
やたらと機嫌のいい、彼の笑顔が気になった。