オフィスの野獣と巻き込まれOL
「何二人でこそこそ話し合ってる」
「山科君が
一人で先に帰るって言うから……」
「小学生じゃあるまいし、仲間がいなくなるのが寂しいのか?」
「違います。課長が帰るなら、ここまで気にしませんけど」
「そうか。それは良かったな。成田、早くしたくしろ。ここを出るぞ」
「分かりました。支度に時間がかかりますから、ここでお待ちください」
「そんなに支度がかかるなら、山科を先に行かせようか?」
「大丈夫です。そこまで遅くなりませんから」
部屋に戻ると、腹を立てながら荷物をまとめた。
課長はともかく、山科君の前では感情的にならないようにしよう。
それよりも、課長に振り回されるのはごめんだ。
山科君からメッセージが来た。
――美帆、やっぱ先に帰るわ。早く亜美に会いたいし。
課長、超絶機嫌悪いぞ。何とかしろよ。