オフィスの野獣と巻き込まれOL

「何二人でこそこそ話し合ってる」

「山科君が
一人で先に帰るって言うから……」

「小学生じゃあるまいし、仲間がいなくなるのが寂しいのか?」

「違います。課長が帰るなら、ここまで気にしませんけど」

「そうか。それは良かったな。成田、早くしたくしろ。ここを出るぞ」

「分かりました。支度に時間がかかりますから、ここでお待ちください」

「そんなに支度がかかるなら、山科を先に行かせようか?」

「大丈夫です。そこまで遅くなりませんから」

部屋に戻ると、腹を立てながら荷物をまとめた。

課長はともかく、山科君の前では感情的にならないようにしよう。

それよりも、課長に振り回されるのはごめんだ。

山科君からメッセージが来た。

――美帆、やっぱ先に帰るわ。早く亜美に会いたいし。
課長、超絶機嫌悪いぞ。何とかしろよ。
< 206 / 349 >

この作品をシェア

pagetop