オフィスの野獣と巻き込まれOL
車は、ロイヤルグランドホテルの正面玄関に横付けした。
このホテルは、京都市内の中心部の便利な所にある。
私は大きなホテルを見上げて、つい気後れしそうになる。
京都に泊まる時は、安宿って決まっていた。
だから、こんなに高級なホテルに泊まるのは、初めてだった。
いいのかな。
出張じゃないって言ったのに。
3人分の費用すべてを課長が払ってるはずだ。
山科君が自分の分は払うと言ったのを、課長がいらないと断ったのだ。
課長は、私を追い抜いて行くと、フロントで手続きしてくれた。
「荷物を預けたら、出かけるぞ」
「はい」
相変わらず、人使いが荒い。どんな部屋なのか、ゆっくり見たいのに。