オフィスの野獣と巻き込まれOL
「行ってらっしゃいませ」
恭しく頭を下げられて見送られ、私たちは早々にホテルを出た。

チェックイン時間過ぎてるんだから、豪華なロビーで、お茶するという発想もないみたいだ。

荷物を預けて身軽になった課長は、いつの間にか、手にしていたガイドブックを見ながら、ブツブツ言いながら歩きだした。

課長が地図を見ながら行き先を考えてる。

これは変だった。

仕事であれば、課長は、時間を一分も無駄にしないように、相手先の場所と行き方ぐらい調べてから出かける。

誰か人に合う目的で京都に来たのではないの?

いつもと、余りにも違うので、さすがに不安になって言った。
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