オフィスの野獣と巻き込まれOL
「そう言えば、こんなふうに出かけたことなかったな」
料理に心を奪われていて、彼がずっと私を見ていた事に気が付かなかった。
課長は、いつもと違った。
目の前にいる私が惑うほど、視線を絡めてくる。
「部下と上司ですから。当然です。以前の事は、何とも思っていません。
だから、課長も気にしないでください」
「俺は、もっと、こういう君と触れ合う機会を増やそうと思う」
私は、その必要はないと言う意味で、軽く首を振る。
「もう、十分コミュニュケーションは取れていると思いますが」
「この程度で、君は十分と言えるのか?
俺はダメだな。全然、足りないけどな」
「お言葉ですが、課長は出会ってすぐに、君とは二度と会うことはないって、はっきりおっしゃったのを忘れたんですか?」
「そのつもりだったさ。なのに、また会っちまった」