オフィスの野獣と巻き込まれOL
「この数か月、
君のことをずっと観察してきたけど……」

「観察ってなんですか。
動物に言ってるみたい。酷い言い方」

少しのお酒が入ると、課長はストレートな物の言い方になってくる。

普段考えてる事が、そのまま口から吐き出されてくる。

だから、時々すごく辛辣な言い方をする事がある。

素直に、思ったまんまを言う時もある。

そういう時は、割と好きだった。

「いいや。違うんだ。
見てたって言った方がいいか。

疲れた時とか、つい気を許すといつの間にか,君のこと目で追ってしまう」

何でもないことのように、彼は、笑いながらサラっといってしまう。


そうして、顔をあげて、熱っぽい目でこっちを見てる。

川の方から涼しい風が吹いてくる。


どうして、そんなに見つめるのよ。

見たければ、好きなだけ見てくれればいいけど。

熱く見つめるのが、私に気持ちがある証拠だと思わせないで。


「この鮎、ほんと美味しいね」

私に触れようと、前のめりになっている課長を突き放すように言う。

「そうか」

なんて、一旦引き下がって見せて返事をしながら、まだこっちを見てる。
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