オフィスの野獣と巻き込まれOL
「本当なの?信じられない」

「好きでもない、気持ちのない女なんか、簡単に抱けるわけない」

すねたように言う。

「もしかして、最初から?」彼は、頷いた。

「最初に見た時から、君のこときれいだと思った。

こんな人が、俺に何の用なのかと疑った。

経理部長に君のこと専務の愛人だと聞いていて、そのことを残念に思った。

普通に出会いたかったんだ。義彦の恋人じゃなくて」

あの、部長。名前忘れたけど。

私のことなんだと思ってるのよ。


「あの時は、もう恋人とは言えなかったわ。彼、別の人ともう婚約するって決めてたもの」

「君は、義彦のこともう吹っ切れてるのか?」彼が目を丸くした。

「私だって、好きにならなければ、抱かれたりしない」


「どういうこと?」

「何度も言わなきゃいけないの?」

「俺のこと好きだって、聞こえたぞ」

「そう言ったでしょう?

最初にいったでしょう?
このまま一緒にいたいって、言ったでしょう?」

「信じるわけないだろう?
俺は、君が専務の愛人だと思ってたんだから。
夢にも思わなかったよ。
あの時、君が本心を言っていたなんて」
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