オフィスの野獣と巻き込まれOL


無造作にタオルで拭いただけで、彼の洗い立ての髪から雫がポタっとシーツに落ちる。

拭いてよ、といいかけて止めた。

タオルは腰に巻き付けていたから。

「えっと……ここで寝るの?」どういうことかしら。

ここは私が寝るのよと、枕を抱きしめて主張する。


「眠いなら、寝てろ。俺はどっちでもいい」

不敵な笑みを浮かべてる。

ふん、女性が苦手な小心者のくせに。

キモのくせに、生意気な。

悪口が聞こえたのか、彼は、大胆に布団をめくりあげて、するっと中に滑り込んできた。



入り込んだだけでなく彼は、枕ごと私を引き寄せて腕に抱いた。

「あの……」なんて大胆なの?

女性が怖いんじゃなかったの?

「それ、早く脱いだら?しわになる」キモのくせに、ふてぶてしく言う。

「どういう意味?」

「服着てたら出来ないだろう?」

「出来ない?一体何のことでしょう?」

キモは、もう一度、さっきのようにほほ笑むと、がばっと体を起こして私の上にまたがった。

今度は、彼との間に布団はない。



彼は、私の腰の上に馬乗りになって見下ろしている。
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