オフィスの野獣と巻き込まれOL
「大変だね」
ほんと、何も出来なくてごめん。
「課長なら、きっと何とかしてくれるよ。
このまま何も出来なければ、本当に会社も危なくなる。
ああ、疲れたな。
ここのとこ、ずっとこの調子だから」
「私に何かできる事があったら言って」
「ありがとう。美帆だって十分頑張ってくれてるよ。
それに、俺も、今日は早く帰って亜美のところに行こうかな」
山科君が笑いながら言う。
彼の言う意味が分かってくると、私にまで喜びが伝わって来た。
「ほんと?あなたたち、うまく行ってるの?」
「まあね」山科君が幸せそうに頷く。
「ほら、大津から真っすぐ帰っただろう?
その時、君に会いたくて、急いで帰って来たって言ったら……」
「やるじゃん!」私は、山科君の背中をバシンと叩いた。
「痛え」
よかった。
忙しくて、あんまり亜美と話せなかったけど。
すごく嬉しいよ。