オフィスの野獣と巻き込まれOL
そうじゃない。
彼は、遠くに行ってしまったのではない。
考えたくないことだけど。
私は、役目を終えたのだ。
会社の経営陣を一掃して、自分が社長に就けたのだ。
私の利用価値は、もう0に等しい。
ママに言われて、気が付いた。
私は、堀川課長に
『君に用はない』と言って捨てられるのが怖いのだ。
だから、近づけない理由を一生懸命考えてるんだ。
「自分て、これでも、傷心ものなんだ」
堀川課長は、もうどこを探してもいないのだ。
私は、寂しさでいっぱいになる。
「美帆?」
甘い声が聞こえて、
まさかと思って振り返ったけれど。
そこにいて欲しい人の影はなかった。
「義彦君」
「淑子ママと話した?」
「ええ」
彼は、何も言わずに腕を回してきた。
抱きしめるように何度もキスをして、しっかりと腕の中に収めた。
義彦君のキスを受けていても、
ポケットの中に入れていた携帯が鳴りださないかと期待していた。
何やってるんだろう。
見込みはないってわかってるけど、期待しないではいられない。
やっぱり、社長ともなると、それどころではないんだろうな。
「行こうか」
ぴったりと寄せられた体が汗ばんでいた。
暑い中ずっと外で待っててくれたのだ。
それだけでも、彼の熱い眼差しをそらすことが出来なかった。
彼は、遠くに行ってしまったのではない。
考えたくないことだけど。
私は、役目を終えたのだ。
会社の経営陣を一掃して、自分が社長に就けたのだ。
私の利用価値は、もう0に等しい。
ママに言われて、気が付いた。
私は、堀川課長に
『君に用はない』と言って捨てられるのが怖いのだ。
だから、近づけない理由を一生懸命考えてるんだ。
「自分て、これでも、傷心ものなんだ」
堀川課長は、もうどこを探してもいないのだ。
私は、寂しさでいっぱいになる。
「美帆?」
甘い声が聞こえて、
まさかと思って振り返ったけれど。
そこにいて欲しい人の影はなかった。
「義彦君」
「淑子ママと話した?」
「ええ」
彼は、何も言わずに腕を回してきた。
抱きしめるように何度もキスをして、しっかりと腕の中に収めた。
義彦君のキスを受けていても、
ポケットの中に入れていた携帯が鳴りださないかと期待していた。
何やってるんだろう。
見込みはないってわかってるけど、期待しないではいられない。
やっぱり、社長ともなると、それどころではないんだろうな。
「行こうか」
ぴったりと寄せられた体が汗ばんでいた。
暑い中ずっと外で待っててくれたのだ。
それだけでも、彼の熱い眼差しをそらすことが出来なかった。