オフィスの野獣と巻き込まれOL
祐一さんに案内されたのは、綿貫家の本宅だった。
高級住宅地に、塀で囲まれた立派な日本家屋を構えていた。
このあたりの一角だけスケールの大きなお屋敷が並んでる。
窓から明かりが漏れ出す庶民の住宅街に比べて、どの家も城壁のような壁に阻まれてお屋敷の様子が分からない。
うっそうとした森の中にいるみたいだった。
私は、屋敷の様子をうかがった。
祐一さんは、まるで自分の家のように玄関の扉を開けている。
敷地の大きな門の前で、中に入るのを躊躇していた。