オフィスの野獣と巻き込まれOL
武子夫人と祐一さんは、ここで一緒に住むんだ。

祐一さんは奥さんをもらって、新婚生活をここで始めるのだ。

絵にかいたような新婚生活だ。

誰だろう、そんな幸せに恵まれた人は。


私のこと、どうするつもりだろう。

まさか、ここで使用人として雇うつもりなのだろうか。

とりあえず、おめでとうは言わなきゃ。元部下だし。


「それは、おめでとうございます」しっかり頭を下げていった。

「なに、かしこまってるんだ?」
祐一さんが不思議そうに言う。

「ご結婚されると、初めて伺いましたので」

職は欲しい。お金はもっと欲しいけど。


新婚家庭の世話なんて嫌だ。

「言ってなかったっけ?俺」

「はい?」

言ってなかったっけ?じゃないわよ。

あなた、いつも大事なことは、後から言うじゃないですか。

私は、彼のことをにらみつける。


「あらら」

武子夫人が、面白いことが起こったと、興味深そうに私たちを見比べている。

「あの、それでは、私、用事がありますので……」

何でもいいけど。

正座して足がしびれたまま、足の感覚が麻痺してる。まっすぐに立てない。
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