オフィスの野獣と巻き込まれOL
ダン!

と大きな音がしたと思ったら、彼の大きな体が迫ってきた。

海の向こうでも、壁ドンって言うのかしら?

なんて事、考えてる余裕はなさそうだ。


「どこに行くんだ?言ってみろよ」

珍しく大きな声で、威圧的に迫って来た。

イライラが頂点に来た彼は、不快感たっぷりに迫ってくる。

「だから、ホテル取るって……」

「義彦のいるホテルか?」

えっ?

「義彦君がいようが、いまいが関係ない……」

「やっぱりダメ。ここから出さない」

「出さないって。ここに閉じ込めておくつもり?」

「ああ、もう。あなたは、私をずっとここに置いて監視でもするつもり?」

「あいつのところに行かせるくらいなら、そうする」

絡まった腕をほぐして、体を離した。


「それは、いやよ。お断りします」

「俺は、君の会社の社長だぞ」

「会社は今月付で辞めますから。関係ありません。残念でした」



「待て。待ってくれ」
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