オフィスの野獣と巻き込まれOL
「武ちゃんはねえ、金欠になってる義彦君に金目のものを渡したら、きっと祐一に頼みに行くだろうって読んでたのよ。
本当にその通りになったわねえ。武ちゃんたら、頭が切れるんだから」

「はあ」私は、言葉も出なかった。

熟女二人は、さらにたたみかける。

「それでねえ、いっそのこと、よっちゃんもここに住めばいいと思うの」
武子夫人が少女のような目で訴えてくる。

「でも、そんなこと許されることじゃないでしょう?」淑子ママが遠慮がちに答える。

「あら、あなたの事悪く言う人たちなら、一人の残らずいなくなったでしょう?」武子夫人は、何でもないことのように言う。

「そうなの?」

「そうよ。だから、よっちゃんもここで一緒に生活すればいいのよ。
だって、あなたは社長の実の母親なんですもの」

「二人で住む?」

えっと。それは祐一さんに相談しないと。

口を挟むタイミングを失ってしまった。


「ええ、一階のお部屋、ちょうど向かいの部屋がいいと思うの。一緒にお芝居を見に行くにも、すぐに相談できるでしょう?」武子夫人は、もうそのつもりでいる。

「そうねえ」

「祐一さんに聞いてみます」ようやく口を挟めた。
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