オフィスの野獣と巻き込まれOL

「資料が見たければ、普通、その部署の責任者に許可を求めるだろう」

「すみません。お願いします。み、見せてください」素直にペコっと頭を下げる。

彼は、会議室のテーブルにもたれ掛かって、憎たらしい目でこっちを見ていた。


「見せてもらいたかったら、こっちへ来い」

私に向かって手のひらを上に向け、こっちに来いと指を動かす。

ファッションセンスは最悪だけど。

しっかりした筋肉質な体。しなやかな体の動き。あの指が、体に触れるとどうなるかってことは、考えないようにする。

とにかく、ファイルを取り戻してコピーしなきゃ。

恐る恐る、近づいた。

ファイルに手を伸ばそうと思ったら、するっと腰に腕を回されて捕まえられた。


いきなり、何するのよ。
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